アメリカに行ってわかったこと
お久しぶりです、社会人のじゅぎのんです。決して仕事が忙しくなったからブログを書いていなかったわけではありません。
実は先日、Appleのデベロッパー向けのカンファレンスであるWWDC22に現地参加枠として当選したため、アメリカのカリフォルニアに海外出張してきました。
WWDCの現地での詳しいレポートに関してはこちらの記事にまとまっているので、ぜひご覧ください。僕も一部執筆に携わりました。
さて、じゃあこの記事では何を書くのかというと、このアメリカ出張が僕にとっての人生初めての海外渡航となったため、初めての目線で見てきた海外に対する感想とか、そんなところをまとめておこうかなと思っています。
すべてが新鮮だったアメリカ出張、その記憶を新鮮なうちにアウトプットしておこう!ではいきます。
アメリカ行きまでの経緯
まず、どういう経緯を辿ってWWDCに現地参加することになったかですね。
先述の通り、Appleは毎年夏に入るこの時期にWWDCという情報技術会議を開催しています。スティーブ・ジョブズがiPhone 3GSやiPhone 4を発表したのも、このWWDCです。
WWDCは毎年カリフォルニア州で現地開催されていましたが、2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響でオンラインのみの開催となっていました。
そして今年、おそらく以前よりは定員を減らした状態で現地(Apple Park)での開催がオンラインと並行して決定し、その抽選が5月ごろに始まりました。
自分の所属している開発チームは毎年WWDCにリアルタイムで参加しており(つまり、オンライン開催のときはリモートで深夜2時から仕事を始めていた)、今年も例に漏れずチームの仕事としてWWDCに参加が決定。
そのため、抽選を受けて当選すれば現地へ、落選すればオンラインで参加することになるということでした。
当選発表日、自分は引越しの内見から帰宅中の電車の中でチームが当選結果(落選した報告)でワイワイしているところをSlackで発見し、急いでメールを確認しました。
・・・・・・・マジすか?
引越し関連で心がざわついている中、このメールを見てさらに心拍数が30くらい上がりました。海外行くの?来月?英語ほとんど喋れないのに?
結果、社内からは自分を含めて3名が今回のイベントに当選し、とりあえずソロでの海外出張はなくなって安心したものの、息つく暇もなく出張の話が進んでいきます。なぜならもうこのメールを送って3週間で出発しなきゃならないので。
飛行機の手配してホテル取ってPCR検査の予約とってイベントのタイムスケジュール確認して出張申請出して・・・・・・正直この3週間は仕事をしっかりやれていたか曖昧です。
そんなこんなで当日になり、WWDCに参加しにカリフォルニア行きの飛行機に乗り込むのでした。
アメリカ(海外)に行ってわかったこと
さて、ここからはトピックにわけて海外に行って思ったこと、感じたことをまとめていきます。
英語が多少しゃべれなくてもなんとかなる
これは行き先にもよるかもしれませんが、今回の旅では空港から海外が始まっていた感じがします。というのも、カリフォルニア行きの飛行機には日本人がほとんど乗っていなかったのです。
搭乗待ちをする人たちはみんな明らかに日本人じゃなく、「あぁ…これから本当に日本じゃないところに行くんだな」と思いました。
一番最初に待ち受けていたのは税関の質問です。Purpose?って聞かれたらとりあえずSightseeingって答えておけばなんとかなる、という噂を聞いたのでそう言ったところ、めちゃくちゃ怪しい目で見られて行き先を聞かれました。
ホテルのある地名を言ったらより怪しまれ、挙句「YOU NOT SAY SIGHTSEEING! OK?!」て言われて強制的に「For Work....」ということになりました。まあ正解なんだけど。なんでわかんねん。
僕は英語力は皆無なわけではなく、高校卒業まで一応ずっと英会話教室に通っていたので、センター試験の英語のリスニングで毎回満点を取れるくらいには聞く耳は持っていました。
でもやっぱり話すとなると言葉がすぐに浮かんでこない。とっさに喋れるとしたら本当に相槌程度で、今回の旅でまともにコミュニケーションが取れたのはホテルのチェックインとか観光人を相手する人たちがメインでした。
でも、意外と相槌でなんとかなるなぁと思いました。とりあえず相手に聞くことを頭で英訳しておいて、それを口に出し、相手からの返答は"I see", "OK", "Yes", "Really?" 程度でなんか会話っぽくなるなと。
あと、聞くときも最初に "Sorry, what?" って言っておけば「あ、こいつ英語苦手なんだ」って察してくれて優しくなったりします。こういうテクニックを使えば現地でのコミュニケーションはいけそうだなと感じました。
翻訳アプリを使ってる暇はない
旅に行く前は「ゆーてコミュニケーション取りづらかったら翻訳アプリ使えばええか」的に考えてましたが、会話のテンポの中に翻訳アプリが入る隙はありません。
聞きたいことなんて大抵単純なことだからそもそも自分で翻訳できるし、英語だったら翻訳アプリを使わない方が英語に少しでも触れたことがある人なら流暢なコミュニケーションができると思います。
スペイン語とかロシア語とか、本当に1ミリも何言っているのかわからない!って場合にしか、翻訳アプリの出る幕はないのかなと今回の旅で思いました。
アメリカ人、本当に気軽に話しかけてくる
空港について荷物が出てくるのを待っている間だけで、2人に話しかけられました。
1人はここのコンベアがどこの飛行機のものか、1人は荷物を代わりに取ってくれないか。
空港を出てホテルに移動するときのUberの運転手もマシンガントークだし、ホテルの人も日本の受付よりもフレンドリーだし、街を歩いてたら道聞かれるし。
明らかに英語喋れなさそうな顔してると思うんだけど…結構おかまいなしの普通のスピードで話しかけてくるからビビりました。
でもその空気感はとても好きで、街で歩いている人たちにいつでも話しかけて大丈夫みたいな安心感があるのは、日本と違うところだなと思います。
地図の感覚がバグる
ある日の夜、社外の日本人と一緒にご飯を食べる機会があり、そのときに自分の泊まっているホテルの二つ隣の街まで行くことになりました。
そのときUberが一時的に使えなく、GoogleMapで調べているときに「まあ、二つ隣の街だし別に歩いていけるんじゃね?」と思って経路を調べたところ、なんと歩いて3時間。
大体新宿から三鷹まで歩くのと同じくらいの距離でした。(例えが分かりづらい)
基本的に移動は全部車で、道で歩いている人はほぼ皆無です。これがアメリカ…すべてがデカい。
ご飯はたしかに日本の方が美味い
海外に行った人は声を揃えて「日本はご飯が美味しい」と言いますが、1週間日本を離れただけでもそれがよく分かりました。
まず全体的に量が多すぎる。その割に味が濃すぎる。しかも若干冷めてる。肉しかない。
これはホテルのすぐ近くにあったハンバーガー屋さん"In-n-Out"のチーズバーガーセット的なやつだったんですが、もう渡された時点で別にあったかくない。
ポテトのところに"Fresh"って書いてあるのがわかると思うんですが、全然フレッシュさを感じない。これでもアメリカの中ではかなり美味しい方らしいです。
あとビビったのは、iHopというパンケーキ屋さんにあった"Breakfast plate"です。
いやデカすぎんだろ。しかもパンケーキがクソ甘い。これ朝食ったら胸焼けしまくって一日活動できんわレベルです。
メニューにはこちらのプレートで1000kcalくらいと書いてありました。朝食う飯じゃないことはたしか。
AppleもGoogleも本当に存在する
僕がエンジニアを目指そうとしたきっかけも、実はiPhoneの発表会を見たからだったりするんですが、そんなAppleの本社の中に自分自身がいけるなんて夢なんじゃないかと思ってしまいました。
今回の旅では、Apple ParkとApple Developer Center, Infinite Loopの見学もさせていただきました。さすがApple、すべての建物のデザインがとてもかっこよくて見惚れてしまいました。
一応、Googleの本社も外観部分だけ見ることができました(工事中かつ休日だったので中に入ることはできませんでした)。
Appleで働いている人がこんな近くに普通にいて、普通にしゃべってるんだなぁと思うと、雲の上の存在だと思っていた人たちに少しだけ近づけた気がしました。
いろいろとモチベが上がる
アメリカに行ったことで、本当にいろいろモチベーションが上がりました。
まずは英語に対するモチベーション。やっぱりアメリカの人たちと話して、コミュニケーションがうまく取れないことがこんなにも悔しいことなのか、というのを感じました。
難しいことは話せなくとも、普通の日常会話くらいはスラスラ言えるようになりたい。英語ができるようになりたいと心の底から感じました。
二つ目はiOSエンジニアとしてのモチベーション。Apple Parkで行われていたAppleのエンジニアと喋ることができるMeet the teamでは、英語のコミュニケーションの取りづらさ以上に技術者としての会話のネタのなさを痛感しました。
そこまで専門的なことは言えなくとも、いろんなことに興味・疑問・基礎知識を持って話せるようになりたい。英語ができるのと同じくらいiOSエンジニアとしてもっとたくさん勉強しなければならないと感じました。
三つ目は人生のモチベーション(主語がデカい)。今まで日本の、それこそ本州から出たことがないくらいの人間だったわけですが、今回一気にアメリカまで来て、「ほんとに海を越えたところにこんな場所があるんだ」とか、「自分の知らない世界ってまだまだたくさんあるんだ」とか、そんなエモいことばっか考えていました。
日本はとても過ごしやすいところだし、これからも日本にいたいとは思うけど、いろんな文化とか歴史とか、まだまだ知らない世界をもっとたくさん見てみたいな、という気持ちになりました。
今回の旅である程度の自信はついたので、ワンチャン1人で海外もいけんちゃうかな、なんて思っています。
総括
そんなこんなで帰国してすでに3週間が経とうとしている今もこんなことを書けるくらいにはエモ散らかしてます。
この気持ちを忘れずに行動に移していきたいですね。とりあえず目の前の仕事を!小さなことからコツコツと!
最後にはっちゃけてる僕を載せて終わりにします。またね!