就職活動奮闘記
こんにちは、絶賛春休み中のじゅぎのんです。(そろそろ終わる)
今回は、前回にも言及していた就職活動について満を辞して書き記そうと思います。
実は就活の記事は結構前に書いていて、めちゃくちゃ長文を書いた挙句「これ見るやつはなにを見せられているんだろう…ってなりそう」とふと思って全部消しました。
そんなわけで、今回は自分が「これをやっていてよかった」とか「これをもう少しうまくやればよかった」と思った就活の要点?的なものをまとめておこうかなと思います。
就活プロフィール
まずは自分がどういう業界のどういう職種をやることに決めたのか、プロフィール的な感じでまとめます。
- 2022年 電気通信大学大学院卒業予定 現在情報学専攻の修士1年生
- 志望業界はいわゆるWeb系企業 エンジニア志望ではあるがデザインにも興味があった
- 本選考に入った企業は全部で4社 うち1社一次面接落ち、1社選考辞退、2社内定
- 一番早い面接…11/9 内定1社目…12/14 就活終了…2/19
- 面談の回数…40回弱 面接の回数…9回
こんな感じですかね? 夏にインターンシップやってたりもするので、よければそちらもご覧ください。
では、就活やってみた所感など書き連ねていきます。
軸を見つけることを最優先にする
でましたね軸。就活のセミナーとかにいくと「軸を持とう」という言葉を耳に胼胝ができるほど聞かされると思いますが、実際その通りです。
面接って自分をアピールする場所であることは当然のことで、「自分はあなたの会社にとって力になる存在なんですよ」ということを示す場所です。
また、それに加えて会社の人にとってはできるだけ長く働いて、速く成長して会社に利益をもたらしてほしいと思うのは当然のことです。
面接に挑む側は結構そのことを忘れがちで、「なんでもいいから俺を雇ってくれ」とか内定がないときは思うんですが、会社にとってはなんでもよくはないんですね〜(当たり前)。
その環境で長く働ける・速く成長できる人というのは、その環境に素早く馴染むことができるとか、その環境にいて苦痛ではないことが大前提になります。
じゃあどうすればその会社が自分にとって馴染める環境であるか、苦痛ではない環境であるか判断できるのか?それが就活の軸なのです。
「軸」という言葉で聞くとすごく堅苦しいイメージで、「会社のビジョンがうんちゃらかんちゃら…」みたいなことをイメージしがち(僕がそうだった)なんですが、これって意外となんでもいいことを面談をして知りました。
僕は軸を大きく3つに分けて、その中で細かく重要度に分けて決めていました。
軸1: 人間関係
まずは人間関係についてです。面接でも何度も言っていましたが、僕は人間関係が仕事をする上で一番重視したい要素でした。
今までの人生の経験上、人間関係が面倒なことになっている環境では自分の力がうまく使えない(周りの人に話しかけることができない・憂鬱な気分になる)ことがわかっていたので、少なくとも仕事に対してマイナスな感情を持っている人のいない環境がいいと思っていました。
まあそんなことは全人類そう思っていて、かつそんなことを面接で聞いたところで会社のやばいところを教えてくるような会社はあるわけないんですが、それでも結構面談や面接で「この企業に勤めていて『ここは変えて欲しいな』とか思うことってあったりしますか?」という質問はけっこうしました。
意外とそういうことを聞くと素直に答えてくれる面接官は多く、素直だとそれはそれで会社の印象もよくなったりしました。
軸2: 技術
次に技術についてです。エンジニアを志望する以上、技術については最低限「これをやりたい」という軸は持っておくべきでしょう(持論)。
僕は今までフロントエンドエンジニアとして夏のインターンシップや長期のインターンシップをやってきて、ユーザーの目に直接触れるクライアント側の処理を書くことにとても面白みを感じていました。
ただ、僕は「プログラミングをやりたいからプログラミングをやっている」というよりかは、「こういった問題があってこれをどうにか改善したいから、その手段としてプログラミングを使っている」という気持ちが強いです。
これは別にどっちがいい悪いの話ではなく、好みの問題だと思います。
機械学習がすごく面白いからMLエンジニアになりたいという人ももちろんいるだろうし。
なので、僕は会社として技術に対して「問題を解決するための一つの手段」である、という考え方をしている企業を選びました。
結構そういった類のスローガンをビジョンやミッションに掲げている企業は多く、わかりやすくてよかったです。
また、先程のクライアントサイドをやっていたというのもあり、「ユーザー志向」というワードは就活でとてもよく使いました。
今までの経験上、僕のプログラミングのモチベーションは「作ったものを使ってくれたユーザーからの声」であることが自己分析(と言えるのかわからないけど)でわかりました。
なので、そういったユーザーボイスドリブンで開発しているような環境だったら自分の力を精一杯注げそうだな、と思い「ユーザー志向」を軸にしました。
軸3: 組織
最後に組織(というか企業自体)についてです。
プロフィールのところで面談の回数40回弱と書きましたが、Web系の大企業からかなりの小規模な企業までいろいろな規模の企業と面談をしてきました。
そこでの感触としては、「多分自分は大企業には合わないな」でした。
大企業は収入も(おそらく)安定していて、教育もきっとしっかりされてエンジニアとして堅実な道を歩めるかもしれなかったんですが、やはり上二つの軸に当てはめた時に不安が残ることが大きかったです。
まずユーザー志向な開発はおそらくほぼまったくといっていいほどできないと思いました。
大体業務内容として聞くものは保守・運用が多く、ユーザーとはほど遠い位置で開発をする環境であることがわかりました。
なので、持っていた軸としては「100人〜数100人規模の企業で、これから成長する見込みがある企業」という感じでした。
また、自分は今後エンジニアもやりつつマネジメントの方に舵を切っていきたいとも考えているので、そういったルートにいけるような会社という面でも選んでいました。
こんな感じで軸を作って面談をすると、「あ、この会社は多分違うな」というのが肌感でわかるようになります。
そうすることでミスマッチな会社の本選考に入ることがなくなり、企業にとっても自分にとってもいい時間になると思います。
本選考って想像以上に精神力使うので、何十社も受けてるような人は本当に尊敬します。
人に相談する
僕の中で就活を満足して終わらせられた要因の一番大きいものはこの「人に相談をたくさんした」ことだと思っています。
4月から就活イベントでお世話になっていたサポーターズのアドバイザーの方、陸上部の卒部生であり現Web系企業エンジニアである先輩、研究室の後輩、一緒に就活をしていた陸上部の同期、両親、面談を設けてくださった企業の方など、本当にいろいろな人に相談しまくりました。
とくにWeb系に勤めている20卒の先輩にはマジでちょくちょく相談をして話を聞いてくださったのでありがたかったです(寿司も奢ってもらったし)。
さきほども言ったように僕は面談を40回弱やったと言いましたが、実はそのうちの13回は内定を出していただいた2社との面談です。
その2社は先程言った3つの軸で当てはめてもばっちりの企業で、内定をもらった直後ではどうしてもどちらにするか決めることができませんでした。
そういう時は自分で考えていてもしょうがないので、とにかくいろんな人に「どっちにしようか迷ってるんだけど、ここはこっちの方がよくてここはあっちの方がいい」など本当に思ったままのことを相談していました。
もちろんそれは内定を出してくれた企業にも正直に言いました。
どちらの企業も本当に親身になって話を聞いてくださり、僕を会社の人材としてではなく一人のエンジニアとして人生相談に乗ってくれていたな、と感じます。
特に、僕の中で一番響いたのは陸上部の先輩が言っていた「どの仕事をしていてもつらいときはあるけど、自分がやりたい仕事やってればそこまで苦に感じないのでは」という言葉です。
そこからサービスへの愛着が僕の中で一番の論点になり、「今の自分は、自分に近い身の回りにいる人たちの助けがしたいんだ」ということをはっきりさせることができてどちらにするか決めることができました。
僕も後輩にいいアドバイスができるようになれればいいなと思います。
面接は結局慣れ
今年はどの企業もすべてオンラインでの面接だったので、多分リアルで面接するよりかは緊張もそこまでなかったのかもしれませんが、それでも1社目の1次面接はクッソ緊張しました。
正直言ったことも汎用的なことで、あまり面接官の印象に残らないまま1社目は1次面接で落ちました。
そこでかなり落ち込みましたが、やっぱり何回も面接を繰り返していけば余裕も出てきて素直に質問に答えられるようになったなと思います。
特に僕の中で印象が強かった面接は、先日基本情報技術者試験をうけるきっかけになった面接
そして、内定を承諾した企業の1次面接です。
その企業はiOSアプリエンジニアとして応募していて、Swiftはほとんど触ったことはなかったものの「一応少しだけ触ったことがあります」と言いました。
そうするとそれに対する質問として、「SwiftはJavaScriptと比べてなにが違うと思った?」ということを聞かれ、その時はマジでなにもわからなくて固まりました。
少し考えていいですか、と聞いて考えましたがやっぱり何も出てこず、これは素直に答えるしかないと思い「すみません、それについてはわからないので答えられません」と言いました。
この時点で半ばこの会社は諦めかけていて、あーあと思っていたらその日に面接通過の連絡がきました。
後日面談でそのことを聞くと、「わからないものはわからないと素直に答えているのが逆に好印象だった」と言われ、わからないことがあってもいいんだな、と思うようになれました。
たしかに実際に働くことになって、わからないものをわからないと言えないようなやつに仕事を任せて全然進捗ない、ってよりかは普通にわからないって言ってくれた方がいいですよね。
あとはその面接で、「デザインに興味があるならデザイナーにはならないの?」と聞かれたとき、デザイナーがどんな仕事か他社の面談で聞いていたこともかなり良ポイントでした。
どの面談も無駄じゃないな、と思えた瞬間でした。
もっと他の企業があったんじゃないか
就活をしているときに常に感じていた不安として、「自分に合っている企業は単純に僕の目に触れていないだけなんじゃないか」ということです。
サポーターズのアドバイザーにいろいろな企業の推薦をしてもらいましたが、どの企業も正直あまり惹かれる部分はありませんでした。
しかし、その推薦をみて「自分の知らない企業ってこんなにあるの…?」とも思いました。
実は今自分が選考を受けているよりももっと自分にあった企業が実はあるけど、単純に時間がなくて会社をみることができず、見つけられていないんじゃないか、ということをずっと思っていました。
これに関してはなるべく早くからいろんな企業をみて回る以外になく、時間の問題だなぁと思います。
会社のことをよく知るためには企業サイトだけではなくブログも読まないといけなかったりするので、結構骨が折れます。
就活関係なくいろんな企業のサイトはみておいて損はしないな、と思いました。
総括
まとめとして言いたいことは、てきとうに「この会社でいいや」で決めるんじゃなくて、よく考えた方がいいぜってことです。
正直夏の時期は「就活はなんの苦労もなく一瞬で終わらせたいな」とか思っていたんですが、そんな楽をしてもいいことは正直あまりないです。
結局未来の自分を苦しめることになると思うので、研究もそこまで忙しくない今の時期にたくさん自分のことで悩めたのはとてもいい経験だったなと思います。
ということで、最後まで読んでくださった方に向けてお知らせになりますが、わたくしじゅぎのんは2022年新卒で株式会社ZOZOテクノロジーズのiOSエンジニアになります。
今まで触れたことのない言語を仕事にするということで若干の不安はあるものの、この1年でどうにか力をつけていこうと思います。
プリズムの煌めきと一緒にがんばるね。