React Native v0.62.2でGoogle AdMobを設定する
Qiitaにも同様の内容の記事を載せています。LGTMヨロシク
AdMob難しすぎだろ問題
3月末くらいに、じゃあ次のタスクはということで渡されたのが「React Nativeで作成しているアプリにバナー広告を出したい」というものでした。とっても実務的ですね。
これを参考に進めてくれと言われ渡されたページを読んでも 何も理解できない 。大抵こういう全く触ったこともないものに触れる時は何も理解できなくて最初の数時間は本当につらいんですよね。。
React Nativeあるあるだと思うんですが、とりあえず新しい課題ができたら「React Native ○○」でググって特になにも出てこずに結局わからない。
今回は幸いいくつかの手段で実装している記事が存在したので、そちらを参考にしながら進めていました。
しかし、如何せんメジャーバージョンが未だリリースされていないReact Native。
バージョン0.5xと0.6xで全然挙動が違ったり、エラーコードがえぐい量きたりもう大変です。そろそろメジャーアップデートきてくれない…?
最初にv0.59.1で実装を進めており、iOSの方は無事表示することができました。
やったー!と思ったのもつかの間、長らくシミュレーターを起動していなかったAndroidを起動させようとするも、つかない。
エラーメッセージをとりあえず全部超スゴイ先輩に見せると、
Android studioのgradleのバージョンが上がってしまい、依存関係がおかしくなって起動しなくなっている。 ここから一個ずつ依存関係をみていくのは時間がかかるから、新しいReact Nativeのプロジェクトを作り直して設定とかコンポーネントを全部写した方がいい
と言われてしまいました。
そんなこんなで広告を追加しようとしたらReact Nativeのバージョンをあげることになっていたんですが、0.59.1から最新の0.62.2にあげるのにどれだけ苦労したか。永遠に現れる真っ赤な画面をため息つきながら直していく作業は全然楽しくなかったです。
なんとか中身を写し終えて、iPhoneとAndroid両方で起動が確認できてから、いざAdMobに取り掛かる。
が、しかし…!
最初と同じ方法でやっても実装できず。ここで完全にやる気がなくなって他のことをやり始めました。(それが先週)
そして週を跨いだ今日、やる気が戻ってきてもう一回みてみるか…とちょいちょいっとやってみたら無事実装できました。
その方法がこれだ!!
React NativeにGoogle AdMobを導入する際、情報が古かったり同様の方法でやってもうまくいかないことが多かったので、詳細に導入方法をまとめてみます。
Google AdMobを利用する際には現時点で2つ方法があります。
- react-native-admobを利用する方法
- react-native-firebaseを利用する方法
今回はreact-native-admobを利用する方法について説明します。
導入した環境
React Native 0.62.2(2020年4月時点最新)
iOS 13.3 CocoaPods
Android 6.0
実装した広告: バナー広告
iOS
react-native-admobのREADMEと同様に進んでいきます。
- npm or yarnでreact-native-admobをインストール
npm i --save react-native-admob@next
もしくは yarn add react-native-admob@next
でインストールします。
今回はyarnを使いました(npmの方だとうまくいかない時があったので)
Google AdMob公式を参考に進んでいきます。
事前にAdMobアカウントを作成・アプリ登録を済ませたあと、対象のアプリケーションにMobile Ads SDKをインポートします。
pod 'Google-Mobile-Ads-SDK
をiosファイルの中にあるPodfileに書き込み、
pod install --repo-update
- Info.plistの更新
iosファイルの中にあるInfo.plistに GADApplicationIdentifier
キーとAdMobアプリIDの文字列値を追加します。
<key>GADApplicationIdentifier</key> <string>ca-app-pub- 3940256099942544~1458002511</string>
- AppDelegate.mの変更
//新しく追加するコード @import GoogleMobileAds; @implementation AppDelegate - (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions: (NSDictionary *)launchOptions { //新しく追加するコード [[GADMobileAds sharedInstance] startWithCompletionHandler:nil]; return YES; } @end
自分の場合、すでに何行かコードが書いてありましたが、 @implementation AppDelegate
の直上に @import GoogleMobileAds;
を入れ、
UIViewController *rootViewController = [UIViewController new]; //ここに新しく追加 [[GADMobileAds sharedInstance] startWithCompletionHandler:nil]; rootViewController.view = rootView;
このように追加しました。
- react-native-admobをimportし、コンポーネントを配置
import { AdMobBanner } from 'react-native-admob';
とし、下のように配置しました。
render() { return ( <AdMobBanner adSize="fullBanner" adUnitID="AdMobでアプリを登録した時に表示されるAppID" testDevices={[AdMobBanner.simulatorId]} onAdFailedToLoad={(error) => console.error(error)} /> ...
このようにテスト広告が表示されれば成功です。
Android
- npm or yarnでreact-native-admobをインストール
iOSと同様にインストールします。
android/build.gradleの中に
allprojects { repositories { google() } }
があることを確認して、今度はandroid/app/build.gradleの中に以下のコードを追加します。
dependencies { //追加 implementation 'com.google.android.gms:play-services-ads:19.1.0' }
次に、android/src/main/AndroidManifest.xmlに以下のようにコードを追加します。
<manifest> <application> <!-- Sample AdMob App ID: ca-app-pub-3940256099942544~3347511713 --> <!-- 追加 --> <meta-data android:name="com.google.android.gms.ads.APPLICATION_ID" android:value="ca-app-pub-xxxxxxxxxxxxxxxx~yyyyyyyyyy"/> </application> </manifest>
GoogleMobileAds公式ページにはまだ下に手順が書かれていますが、追加するのはここまでです。
上記の方法でアプリをビルドしてみたものの失敗したので、解決策を探していたところこの方法で解決できました。
node_modules/react-native-admob/android/build.gradleを見ると、以下のように記述されていると思います。
... dependencies { implementation 'com.facebook.react:react-native:+' implementation 'com.google.android.gms:play-services-ads:+' }
こちらの下の段、admobのSDKが更新された影響で古いAPIと互換性が無いことでビルドが失敗していたようです。(参考)
現在の最新のadmobのSDKバージョンは19.1.0のようなので、以下のように書き直します。
implementation 'com.google.android.gms:play-services-ads:19.1.0'
- react-native-admobをimportし、コンポーネントを配置
iOSと同様の方法で配置します。
このように表示されれば成功です!
おわりに
ぱっと見そこまで複雑ではありませんが、自分はなぜか2週間くらい広告を表示させるのに手間取ってしまいました…
npmでreact-native-admobをインストールしたときに同時に古いバージョンのReactがインストールされてしまったり、podfileに記述することでライブラリをインストールしようとして失敗したり。
React Nativeで実装している記事が少なく、かつバージョンが変わるのがとても早いため、今回は備忘録としてまとめました。
現時点で最新のReact Nativeで導入する今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。